丁寧になど生きられぬ

ざっくり暮らす お気楽子育てライフ

後付けタイプの食洗機NP-TH1のレビュー

今回は9月半ばから2か月使った食洗機のレビューです。

 

食洗機といえば、ビルトインタイプが普及してきていますが、うちは低予算賃貸なので据え置き(後付け)タイプを設置して毎日お世話になっています。

 

 今日はこの2ヶ月の使用実感レビューをば!

 

もくじ

 

仕様

  • 品番:NP-TH1
  • メーカー:パナソニック
  • サイズ(容量):幅550×奥行344×高さ598mm(レギュラーサイズ)

 


 

 


現在、後付けで設置できる食洗機でめぼしいものはパナソニックのものしかないようです(ヨドバシカメラ店員さん調べ)。 ですので、新築やリフォームでビルトインタイプの食洗機を入れるのでなければ、選択肢はほぼパナソニック1択となります。


サイズも選択も実にシンプル。プチ食洗(幅470×奥行300×高さ460mm)レギュラーサイズ(幅550×奥行344×高さ598mm)の2種類しかありません。うちの子はレギュラーサイズです。


はじめはサイズ感がわからず、二人暮らしなのでプチ食洗で十分かなと思っていたのですが、1日分をため洗いすることも多い我が家は、レギュラーサイズにして正解でした。

 

機能

機能は多いですが、普段使っているのは①標準②スピーディー③少量の3つだけです。

 

標準は洗い約20分→すすぎ3回→乾燥30分が基本のコースです。 運転時間は、食器の量と水の温度によって若干変わります。

 

音が大きいのは洗いとすすぎの工程で、大体1時間ぐらいかかります。主に聞こえるのはお皿に当たる水の音で、モーター音はそこまで気になりません。場所にもよりますが、テレビなどの音は若干聞こえにくくなります。

 

とはいえ、手洗いでも水音は出てしまうものなので、とくに音をデメリットに感じたことはありません。

 

スピーディーは洗い12分→すすぎ2回の30分で終わります。(別途ボタンから選んで乾燥をつけることも可能)

 

少量は標準に比べてすすぎ回数が1回少ないだけなので、時間的には5分ほどしか変わりません。すすぎ分の水道代がオトクになる感じでしょうか。

 

実はNP-THシリーズは高温除菌機能をウリにしているのですが、正直、標準コースでも十分高温(70℃)なので、まだ使ったことがありません。ウチの場合は、高温機能がないNP-TAシリーズでもよかったかもしれませんね。

 

同様に、パワフル機能も標準コースで十分パワフルだと思うので使ったことがありません。本当に汚れがひどいお鍋やグラタン皿は手で焦げ付きを落としてから入れています。

 

圧迫感

正直、圧迫感はあります。なんせ、キッチンの台の上に高さ約60cmのものが乗るんですから。

キッチンカウンター中央に鎮座する食洗機

キッチンからの様子

とはいえ、裏は配管などがきれいにカバーされているので、裏から見ても見苦しさはありません。

 

f:id:qwertyui777:20181203121705j:plain

リビングからの様子

自分で写真を撮って思ったのですが、こちらから見るとあまり圧迫感はないかも・・・(笑)何もなかったころのキッチンを知っているから、余計に圧迫感を感じるのかもしれませんね。

一番の問題は作業スペースが減ってしまうことです。キッチンカウンターが狭い場合はほかに作業台が必要になるかもしれません。うちの場合も、別に作業台を用意しました。

 

f:id:qwertyui777:20181203122107j:plain

扉を開けるとカウンター上の作業スペースはほぼゼロに

 

衛生面と洗い残し

まずは衛生面から。食中毒を引き起こす菌を殺すには、最低でも60℃以上で10分以上加熱が必要といわれます。

 

食洗機であればこの条件を楽々クリアできますし、乾燥させれば布巾で拭く必要もないので、布巾から雑菌が移ることもありません。

 

たとえば、NP-THシリーズの場合は、「スピーディ」「低温」以外のコースはすべて60℃以上の温度に設定されています。(上記2コースは50℃設定) 洗い時間も標準コースで約20分、すすぎも3回なので滅菌はばっちりと思われます。

 

さて、洗い残しのほうはどうでしょうか?

 

洗い残しは正直ゼロではありません。とはいえ、私が見つけた洗い残しは2か月で2回だけ。うちの夫の手洗いより信頼がおける数字です。

 

どのような洗い残があったかというと、玉ねぎの繊維(薄皮)が乾燥してカピカピになっていました。お皿の凹凸に引っかかって洗い流されないまま乾燥機能で干からびたんだと思います。

 

というわけで洗い残しも、手洗いと同等か、それより少ないと思っていいのではないでしょうか。

 

水道光熱費とずぼら節約

食洗機を使った場合の水道代は、手洗いに比べて少ないといわれています。パナソニックのwebサイトによると、一回分の水道使用量は11リットルとのこと。

 

実際には、食洗器に入れる前にシンクでさっと水を流したほうがいいのでもう少しかかるのですが、確実に節水にはなっていると思います。水の使用量が減るのは食洗機を導入する大きなメリットですね。

 

気になる電気代のほうも、そんなにかかっていません。関電にはweb上で時間ごとの電気使用量を確認できるサイトがありますが、そこを見る限り、食洗器を使う時間帯の電気量が急激に増えている感じはありません。

 

電気代という点では、エコキュート(オール家電の家にある湯沸し器)のほうが断然電気を使っていると思います。電気たくさんを使って沸かしたお湯を、手洗いのお皿洗いにつぎ込むことを考えると、食洗器での節水は意味があることに思えます。

 

とはいえ、安くなるのであれば安くしときたいのが電気代ですよね。

 

一番手っ取り早い節約方法はため洗いです。朝・夕それぞれに回していたのを1回にするだけで、水道光熱費が半分になります。

 

ちなみに私はOランダでも食洗機を使っていたのですが、そちらは欧米サイズのビルトイン。業務用かと見まがうサイズで、今の食洗機の2倍以上の容量がありました。ですので、土日の家事をしたくないときは、たっぷり貯めさせてもらってました。きちんと家事をこなす主婦の人が聞いたら発狂されちゃいそうですが、ニート(当時)にはこれがマックスの頑張りだったのです。

 

一方でNP-TH1の容量はというと、2人分なら朝夕まとめても入ります。深めの鍋やどんぶりがあると厳しいですが、平皿や小皿中心であれば結構入ります。朝はトースト派という人は朝食をワンプレートにまとめて載せれば、洗う量も減っていい感じ!

 

ご飯派の人は・・・さすがに卵かけご飯を平皿でやってしまうと大変なことになるかもしれませんね。

 

実録!何がどれくらい入る? 

うちで実際入れているものはこんな感じです。

f:id:qwertyui777:20181203122431j:plain

テトリスが苦手な夫が入れてくれました

パズルやテトリスが苦手な夫が、効率を無視して入れてくれたある日の食洗器の中身です。

 

それでもこれだけの物が入っていました。

これならテトリスが苦手な人でも大丈夫!

奔放に放り込んでも意外と入ります。


 さらに、説明書添付の「食器の入れ方」を参考に詰め込み検証をしてみたところがこちらです。

さすが日本の製品。小さなスペースも余すことなくお皿が入る設計です。

設計者が考えた詰め込み方を検証したところ、思った以上に入ることが判明

 

入れたものはこちら

入れたのは、2人分の朝夕2食と晩酌をイメージしたこちらの食器たち。

平皿(大)4枚

平皿(小)7枚

小鉢(大)2枚

小鉢(中)8枚

お茶碗 2つ

お椀 2つ

マグカップ 4個

グラス 2個

お箸 4膳

カトラリー 2セット

 

実際には、小皿や小鉢をこんなに使うことはないので、空いたスペースに片手鍋くらいなら入れられます。

 

上段に入れているグラスやマグカップの高さは約12cmでぎりぎりです。タンブラーや魔法瓶は下の段にしか入りません。

食洗機に効率的にセッティングするには食器のサイズも重要

マグやグラスはあまり大きいと上段に入らないです

  

ちなみに今回の検証では入れませんでしたが、お鍋類はすべて取っ手がとれるものにしています。フライパンは26cmまで入ります。

 

取っ手がとれるティファールとビタクラフトの片手鍋

 

自己責任で洗っているもの

パナソニックのwebサイトには、食洗器で洗えないものと洗わないほうがいいもののリストがあります。

 

【卓上 食器洗い乾燥機】 洗える食器・洗えない食器 - 食器洗い機/食器乾燥器

 

でも、めんどくさがりの私はリストに上がっているものでも自己責任で洗っちゃっています(笑)マネするかどうかは皆さんのご判断にお任せするとして、その一例をご紹介したいと思います。

 

クリスタルグラス、カットグラス

先ほどの写真で上の段に入っていた我が家の晩酌グラスは、楽天のサイトの説明によると「ダイヤモンドカットを施したクリスタルグラス」ということなので洗わないほうがいい条件が2つとも入っています(汗)

 

このグラスを食洗器で洗い始めたのはOランダ時代からなので、すでに6年以上がたっていますが、未だにガラスのくもりは見られません。むしろ分厚くて丈夫なので、安心して食洗器に入れられると感じています。

 

実際、取り扱いの手軽さに惹かれてOランダで買い足したときには、お店の人が「食洗器で安心して使えるから人気なんですよ」と言っていました。

 

 最初はペアでいただいたんですが、便利過ぎて4つ買い足した万能グラスは、ちょっと高めですが長持ちします。もちろんデザインもきれい!


 

 

清水焼のお皿

購入するときに、「電子レンジは対応しているけど食洗器には入れないでください」と言われたお皿ですが、めんどくささにかまけて食洗器に入れてしまっています。

 

食洗器対応とはどういうことかを製作者さんに聞いてみたところ、衝撃への耐性を確認していないから、食洗器の中でぶつかった場合に欠ける可能性があるとのこと。また、「温度や洗剤が食器に影響を与えることはないと思う」との話もいただいたので、ほかの食器とぶつからないように平置きで洗っています。

 

フッ素加工されたフライパン

我が家はティファールの一般的なフライパンを使っていますが、普通に食洗機に入れています。あまりにも焦げ付きがひどいときは手洗いした後で、油汚れを落とすために食洗器に入れています。

 

70℃のお湯で洗うと内側も外側も油のべたべたが一切残らずきれいに仕上がるので、フライパンがいつまでもきれいです。

 

自重して洗っていないもの

上の項では自己責任でこっそり洗っていた物をご紹介しましたが、今度は反対に洗ってはいけないものリストに入っていないけれど自重して洗っていないものをご紹介します。

 

急須・ティーポット

子供のころから母に、「急須は洗剤をつけて洗ったらあかんよ」と言われていたので、未だに手で洗っています(笑)

 

食洗機OK表示の箸、お椀

これはOランダでは控えていましたが、今は洗っています。

 

というのもOランダでは箸やお椀は貴重品だったので大切に使いたかったのです。食洗機OKの箸やお椀といえど、食洗機に入れると傷みが早くなることに気づいて手洗いに替えました。

 

高温多湿空間になる食洗機は、基本的には木製のものや漆器を洗うのに向いていないようです。

 

その経験も踏まえて京都に来てからは、食洗機対応の箸を100均で調達し、傷んでも惜しくない!と自分に言い聞かせて食洗機に入れています。

 

まとめ

 食洗機はあるのとないのとでは、生活の質が大きく変わると言っても過言ではないと思います。節水になるので水道代も減りますし、冬場は使うお湯の量が手洗いよりずっと抑えられ、ガス代/電気代の節約にもなります。

 

ですので、キッチンのスペースさえゆるせば、買ったほうがいいんじゃないかと個人的には感じています。

 

手洗いしないのは家事をさぼることなんじゃないか?という罪悪感は不要です。自宅警備員の私でさえ使っているのですからw