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大阪人が気になる京都のこと(道の名前編)

こんにちは。

ご存知の通り、京都市内の道には、名前がついています。東西を貫く道路の名前は、一条から九条が有名ですが、その間の小さな道にもそれぞれに名前があります。南北に貫く道は、数字が振られたものはなく、全て固有の名前なので、慣れるまでちょっと覚えにくいです。こういった道を覚えるための歌もあったりしますよね。

先日テレビを見ていたら、アメリカのニューヨークでは一つの道にいくつもの違う名前がついているんだとか。さらに、道の名前が急に変わることもあるとか。どんな基準で、名前が変えられたり、ダブルネームやトリプルネームが生まれるのか気になるところです。

実は、京都にもダブルネームの道はあります。

というか、ほとんどの道はダブルネームです。

今日は、そんな京都の道の名前について、大阪人が気になったことを書かせてください。

さて、私は大阪府北部(北摂)の出身です。ここに住む人間にとって、国道171号線という道路は、京都や神戸に出るための非常に重要な幹線道路で、イナイチと呼ばれ、親しまれています。

実はこの「イナイチ」、京都の九条通りの一部にもなっているんです。でも、京都の人に九条のことを「イナイチ」と言ってもほとんど通じません。

大阪から続く「イナイチ」は、久世大橋を越えて桂川を渡ると、北(左)へ大きく曲がって葛野大路になります。そして、1キロほど行ったところで東寺のほうへ右折して九条になるのです。

この段階で「イナイチ」という名前は完全に忘れ去られます。実際にはニューヨークと同じで、ダブルネームのはずなんですが、イナイチはあたかも存在しないかのような扱いになります。

大阪人の私からしたら、驚きです!由々しき事態です!北摂で多くの人々の生活を支え、足となっているあの「イナイチ」が!車で迷子になっても「171」という標識さえ見つければ「ああ、これで家に帰れる」という絶対的安心感を与えてくれるあの「イナイチ」が!桂川を渡った瞬間に忘れ去られてしまうなんて!

ちなみに、九条となってしまった「イナイチ」は、東寺の南西の角で国道1号線と合流して吸収されてしまいます。しかし、ここでも「国道1号線」の名前は消えて、九条通りの名前の方が残ります。

さらに国道1号線を追っていくと、油小路通り、五条通りと名前を変えて市内を抜けていくのですが、ここでも油小路の一部が国道1号線だと言っても、地元の人にはあまりわかってもらえません。

国道1号線といえば、大阪から東京まで続く、日本国家全体で見ても重要な道路じゃありませんか?

京都のオリジナルネームも重要だけど、国道の方の名前も、もっと尊重してあげて!プリーズ リスペクト ザ ルートワン!勢いあまって英語になっちゃったよ!

一方で、五条の一部が国道1号線というのはもう少し知名度があるようです。この辺りの差は、大阪人からすると本当に謎です。

とにかく、大阪人(北摂民)として言いたいことは、「イナイチ」をもっと大切に!ということと、油小路も国道1号線だよ!ということです。

愚痴っぽくなってしまいましたが、私は別に道路マニアとかではないです。ただただ、イナイチを愛する北摂民なんです。