丁寧になど生きられぬ

ざっくり暮らす お気楽子育てライフ

楽しい愛宕登山。でも注意は必要

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【清滝の登山口周辺の紅葉】

 

先日、母(68)と愛宕山に上ってきました。

 

母は、若いころは信州あたりでブイブイ言わした山ガールだったようです。

 

本人はそんなにすごくないよ~否定しているのですが、当時のトレーニングや登山コースを聞くと、レジャーの山登りの域を超えています。

 

例えば、夏の中央アルプス登山に向けて体力をつけるため、普段から出勤前に一人で坂道ダッシュしたり、足慣らしに一人で六甲山を縦走したり、山に入るときは山小屋泊をせず、キャンプと自炊でサバイバルしたりと、なかなか筋金入りです。ちなみに両親の新婚旅行も1週間の山ごもりだったそうです。その間、お風呂もシャワーもなし。わが両親ながら気の合う人を見つけられてよかったね(◜௰◝)

 

とはいえ、そんな両親に育てられた私は弊害のようなものも感じていました。例えば、母は山の常識を都会での日常生活に持ち込んでくるクセがありました。よく言われていたのが、「ジーパンはいたら死ぬよ」というもの。

 

どういうことかというと、山で急な雨に降られてジーンズが濡れた場合、デニム生地は乾きにくいので体を冷やしてしまう。さらに大量に水を吸って重くなったジーンズに体力を削られ、行動も制限されてケガや遭難のリスクが高まる。だから山にジーパンはダメという定説があるのです。

 

しかし母は、それを平地で暮らす小学生に前置きなしに言うのです。「ジーンズはいたら死ぬよ」と。なので、私はどうして世の中には死をいとわずにジーンズをはき続ける人がこんなにいるんだろうとずっと不思議に思っていました。みんな強いなと。

 

さて、話がそれましたがそんなマウンテン脳の母と行ってきたのが京都近辺で一番高いといわれる愛宕山です。山登りの楽しさは私のようなしがない人間の筆では書ききれませんので、今回は愛宕山に登るにあたって気を付けたほうがいいなと思う点を書いていこうと思います。

 

もくじ

 

 

清滝までの道のり

愛宕山の登山の起点となるのは清滝という場所です。渡月橋で有名な嵐山から車で20分ほどでつきます。バスは阪急嵐山駅前の広場の横にあるバス停から1時間に数本程度出ていますが、紅葉のシーズンは並んでも一度で乗れないことがあります。

 

実は私たちもそうでした。次のバスを待とうかとも思ったのですが、30分ほど時間が空いていたのと、時間が遅くなればなるほど嵐山一帯の渋滞がひどくなり、バスにも遅れが出るかもしれないと思いタクシーで行くことに決めました。

 

阪急嵐山駅前にはタクシー会社があるのですが、なんと日曜日はお休みとのこと。コンビニがあふれ、なんでも24/7が当たり前の日本で、しかも観光地のど真ん中で、ドイツの田舎みたいな営業時間を守れるハートの強さに、確固たる意志を感じました。

 

とはいえ、利用者にとっては不便は不便。ここは、流しのタクシーを待つよりほかにありません。

 

幸い観光地ということもあり、駅前にいるとそう長く待たずにタクシーが来ました。清滝までの料金は1500円から2000円の間だったような。。。無職の私のお財布事情を鑑みて母が払ってくれたので、はっきり覚えていません。いろんな意味でごめんなさい。

 

ちなみに、清滝には駐車場もあるので運転に自信がある方は車で乗り付けてしまうこともできます。ただし途中の道路が曲がりくねっていて細いのと、その細い道を結構な数のハイカーが歩いているので、神経を使うんじゃないかと思います。私は注意力が散漫なので無理ですね( ・`ω・´)キリッ

 

なので対策としては、バスには早めに並ぶこと。友達や家族で行くなら最初からタクシーを選択肢に入れるのもありだと思います。

 

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【登山道からの眺め 中央奥に京都タワーが見えますよ 】

 

清滝から頂上まで

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【道をふさぐ倒木は除去されていましたが、下をくぐれるものはそのままの場合も】

 

清滝から頂上まではきちんと道が整備されているので迷うことはないでしょう。道中いたるところで9月の台風(関空が閉鎖になっちゃったやつ)の影響がみられましたが、道をふさぐような倒木は切られて道の横に寄せられ、登山道はきちんと整備されていました。

 

唯一気になったのはその急さです。実は登っているときはストックなくてもいいかな?とも思ったのですが、帰り道は足が疲れていたのでストックがあってよかったです。掴まる手すりもない山道を延々と降りていくことになるので、ストックがあると精神的にもラクです。

 

母(68)は次に会った時に「ストックがなかったら途中で力尽きてたし、次の日に出かけることもできなかったと思う」といていました。ストックで体重を分散しながら歩いたことで足への負担と筋肉痛が軽減されていたみたいです。次の日は着物でのお出かけが控えていたので、足に疲れが出なくてよかったです。(ふくらはぎに筋肉痛はあったそうですが、歩けないほどではなかったと)

 

もちろん何の支えもなくスイスイ登っている人もいるので健脚な人には何の問題もないのでしょう。でも、私のようなもやしっ子が無理せず自然と景色を楽しみたいというのであれば、ストックはあったほうが絶対に安心です。

 

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【三合目休憩所の周辺の紅葉 母が一番好きなスポットなんだとか】

 

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【 頂上からは秋らしい巻雲が見えました】

 

トイレ問題

トイレは、清滝の登山口に1か所、頂上の神社に1か所あります。途中でトイレに行きたくなった人は、自然の中で用を足すしかないのかもしれません。

 

帰りのバス

さて、行きのバスも問題だったのですが帰りのバスはもっと問題です。嵐山は観光地ということもあって、流しのタクシーに会える確立も高いですが、清滝を走っているタクシーは皆無ですので、是が非でもバスに乗らねばなりません。

 

私たちは母のペースに合わせてゆっくり上っていたので、私たちが山を下り始めるころには、山にいる人も随分減っている印象でした。

 

しかし、清滝に来る人は愛宕山の登山者だけではなく、嵐山から保津峡を上って清滝で終わるというトレイルもあるので、清滝にはまだまだ人がたくさんいました。

 

母がとても疲れていたので、何とかバスで座らせてあげたいと思い、少し早めにバス停に並びましたが、それでも母が座れた席が最後の空席でした。結局バスは満員で、私はぎゅうぎゅうの状態で揺られて嵐山まで帰りました。

 

嵐山の渋滞もひどく、来るときはタクシーで20分くらいだったのに、帰りはバスで40~50分かかりました。

 

なので、下山後疲れている人は早めにバス停に行って並ぶことをお勧めします。人がいないと思っていても、バスの出発時間が近づいてくるとどこからともなく集まってきて、結局満員になるみたいです。(特に秋は)

 

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【清滝周辺の里山も色づいていました】

 

まとめ

昔は山でブイブイ言わせていた母も今や68歳。寄る年波には勝てないようで、下山後は少し疲れも出ていたようですが、事故もなく無事に下山できてよかったです。(さらに、次の日は着物で元気にお出かけできたよとラインが来ていました。筋肉痛も軽かったみたい。)

 

今回の登山の最中にお話しした人の中には、80代とおっしゃっている人もいたので、きちんと準備をしていけば歳をとっても楽しめる山だなとも感じました。また、小さなお子さん連れで登っている人も多く見かけました。

 

ルートが長いので、ゆっくり上ると時間がかかりますが、それを織り込み済みでスケジュールを組めば年齢を問わずに楽しめる山だと思います。道も非常に整備されています。

 

特に秋の紅葉はきれいだったのでぜひ気候のいい頃にチャレンジしてみてください。