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【オール家電住宅】冬場の電気代考察

こんにちは。

 

1年で一番寒いといわれる2月が近づき、冷え込みが厳しい日が増えてきましたね。

 

さて、2018年9月に京都に引っ越してきた我が家は、オール家電の賃貸マンションです。

 

スケジュールの都合上、自分たちでは内見せずに決めたので、オール電化住宅に住むメリット・デメリットなどは一切考慮せずに済み始めました。不動産会社のサイト情報で、電気給湯器とIHクッキングヒーターがある物件ということは理解していたんですが、それが得なのか損なのかもわからず、何を基準に電気プランを選べばいいのかもわからないところからのスタートでした。

 

そんなオール電化初心者の我が家の4か月の歩みをご紹介したいと思います。

 

もくじ

 

1.電気料金ってどれくらいかかる?

京都で暮らす二人暮らし世帯の我が家の10月から12月の電気料金は以下の通りでした。

10月 8,782円

11月 12,397円

12月 15,111円

1月   20,597円

4か月の平均 14,221円

 

我が家の実績値を公表するだけでは、それが安いのか高いのかわからないと思うので、現在の相場も調べてみたところ、関西電力が紹介しているオール電化住宅の電気代のデータがありました。

 

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関西電力 webサイトより

 

この数字だけ見ていると、我が家の電気代は平均より若干多いようです。

 

とはいえ、関電が運営している「はぴeみる電」というサイトに、地域の同じ人数の家庭と比較ができるというサービスがあったので、試しにランキングに参加してみたところ、5段階中の真ん中(平均的な使用量)とのことでした。

 

さて、オーr家電の家庭は一般的に電気代が高くつくと言われているので、オール電化ではない家庭との比較も気になりますよね。ということで、総務省の出している家計調査報告書も参考に見てみましょう。

 

2018年11月分が最新だったのでそちらを参考にしたところ、2人以上の家庭の「光熱・水道費」は18,822円でした。光熱水道人は、電気代、ガス代、水道代の合計だと思われます。

 

我が家の11月分の電気代に水道代4,000円を足すと、16,397円になるのでこちらも特に使い過ぎている感じはありません。

 

もちろん、総務省の調査対象は家族の構成員が2人以上の家庭なので、2人暮らしのうちが平均よりも少ないのは当たり前といえば当たり前かもしれません。

 

ただ、例えばガス代を考えた場合に、プロパンガスの場合は高くつくといいますし、いろんな条件の「光熱・水道費」がある中で、オール電化だけが極端に高い訳ではないということはわかりました。

 

 

2.電気プランは何がお得? 

これまでの経緯

私たちが、オール電化のことを何も知らずに入居した当初は、関西電力の料金プランのひとつである「eおとくプラン」という契約をしていました。

 

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関電 契約プランチャート

上のチャートだけを見ていると、給湯器の買い替えやリフォームの予定がない我が家は「eおとくプラン」に行きつくのですが、実際に関電が聞きたかったことは「お宅はオール電化ですか?」ということだと思います。このトリックに気づくのに2か月半かかりました(笑)

 

ですので、うちの家の場合は「はぴeタイム」を選ぶほうが正解だったようです。 

 

 

eおとくプラン時代の電気代

最初のプランの選びで失敗した結果、あまりお得でないプランに2か月以上加入してしまっていたのですが、結果的にはそれでも電気代は平均値以下に抑えられていました。

 

理由は、10月から11月は水温も気温もある程度高かったので、夜中に電気を使う湯沸し機の稼働時間が短時間で済んでいたからだと思います。

 

逆に言えば、気温も水温も下がってくる12月を前にして料金プランを変えられたことはラッキーでした。さもなければ、冷たい水を低い気温の中という悪条件で、高い電気料金で沸かす・・・というとんでもない悪循環に陥っていました。

 

はぴeタイムは最良の選択肢か?

後日、料金プランの真相に気づき、色々と調べたところ、我が家にとって一番お得なのは時間帯別電灯だということが判明したため、12月からはプランを変更しました。

 

え?はぴeタイムにしたんじゃないの?とお思いのみなさん、そうなんです。ここへきて、先ほどのチャートにはなかった穴馬の登場なんです。

 

はぴeタイムも夜間の電気代が安く設定されていて、オール電化家庭向けのプランではあるんですが、細かく見ていくと我が家には 時間帯別電灯が一番ぴったりと合っていました。(詳細は後程)

 

 

3.料金プランの大きなくくり

ここからは関電の提供するプランの概要と、選ぶ際のポイントを見ていきましょう。

 

関電の料金プランは大きく分けて2つあります。

 

従量制のプラン

ひとつ目は、時間帯による電気料金の変動がないプランです。我が家が最初に契約していた「eおとくプラン」もこちらのタイプです。

 

基本的にはオール家電以外のご家庭向けに設計されたプランですので、オール電化の方はさくっと読み飛ばしていただいて結構です。

 

料金は、「eおとくプラン」を例にとると次の表のとおり、使った量が一定量を上回ると、従量課金分の料金も上がっていくように設定されています。

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関電webサイトより eおとくプランの料金表

1か月のうちで180kw以下の時は、昼でも夜でも15.03円で電気を使えますが、300kwを超えた場合は昼でも夜でも27.90円が課されます。

 

このタイプのプランは、夜になると勝手に湯沸し器が動いてしまうオール家電の家庭には不向きです。

 

反対に、電気製品のスイッチは自分でオンオフして、必要な時に必要な分だけ使う人にはお勧めだと思います。

 

深夜割引のあるプラン

もうひとつのプランは、時間帯によって変動する電気料金を設定しているプランです。夜間(深夜から早朝)の料金がかなり安く設定してあるのでオール電化の家庭にぴったりです。

 

現在契約中の「時間帯別電灯」は時間ごとの料金だけでなく、全体の使用量に比例して料金が上がるという要素も持っており、ぱっと見はわかりにくいです。

 

具体的には下の表のように、昼と夜で別の料金が設定されており、かつ昼時間内は使った量によって料金が上がっていきます。

 

ただし夜間料金は使用量に関係なく一定です。自分ではコントロールできない湯沸し器が大量に電気を使った場合でもダメージが少ないです。

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関電webサイトより 時間帯別電灯の料金表

  

深夜割引のあるプランへ加入を!

さて、オール電化の家は時間別料金変動系のプランがおすすめであるという結論は出ましたが、実際にプランの違いがどう影響してくるのかをうちの事例を使って考えていきましょう。

 

我が家の電気使用量を時間帯別に見てみると、下のグラフの通り、夜の電気代のほうが多いです。

 

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昼間は、エアコン、洗濯乾燥機、電灯などもろもろの家電を合わせて使っている一方で、夜(23:00~7:00)の電気はほとんどが電気湯沸かし器に使われていると思われます。湯沸し器の電気消費量がずば抜けていることがお分かりいただけますよね?

 

また、夏でも冬でも使っているお湯の量はほぼ同じなのに、冬に湯沸し器の電気消費量が増えていることから、湯沸し器が使う電気の量は気温と水温に非常に影響を受けていることが読み取れます。

 

つまり、オール電化の家に住んでいると、季節が移り行くだけで自動的にこれだけの差が出てしまうということです。もし「eおとくプラン」を継続して、夜の電気料金が高いまま湯沸し器を稼働させていたら・・・と思うと恐ろしいです。

 

ですので、オール電化のおうちに住むことになった場合は、必ず深夜割引のあるプランを選んでください!

 

4.どのプランを選ぶか

関電にはたくさんの電気プランがあり、安い深夜電力を設定しているプランだけでも複数あります。では、自分の家にぴったり合ったプランを選ぶには何に気を付ければいいのでしょうか?

 

私が一番チェックした点はいくつかあります。

 

家族の生活時間帯

はぴeみる電という関電のサイトに登録すれば、自宅で使った電気量が時間単位で見れますので、何時にどれくらい電気を使っているかが一目瞭然です。

 

関電イチ押しの時間帯別プランである「はぴeタイム」には、時間帯別電灯プランにはないリビングタイム(朝・夕~夜)という時間があり、家事や調理の機会が多い時間の電気料金が割安になっています。

 

一方で、昼間の電気代は高めに設定されているので、うちのように自宅警備員(私)が一日中家にいるような家庭には向かないのです。

 

基本料金

はぴeタイムと時間帯別電灯では、基本料金がざっくり言って倍ほどちがいます。

はぴeタイム   2,160円

時間帯別電灯 1,188円

 

はじめはあまり気にしていなかった基本料金の差ですが、よくよく考えてみると時間当たりの単価が小さい電気代にとって、1000円近い差は大きなものです。

 

また、はぴeタイムのピークタイム料金とリビングタイムの料金の平均は26.61円/kwhとなり、時間帯別電灯プランの第2段階の昼間料金27.44円とそう変わりません。

 

ということは、料金に大きな差が出るのは昼間の使用量が230kwhを超えてからと考えられ、それまでは基本料金の安い時間帯別電灯のほうがお得なのです。

 

我が家の昼間の電気使用量は

10月 136.8kwh

11月 157.8kwh

12月 286.6kwh

1月  398.0kwh

と、第3段階までいかない月もあるようなので、ひとまず時間帯別電灯プランで様子を見てみようと思います。

 

ちなみに12月は第3段階まで行ったので試算したところ、それでもまだ時間帯別電灯のほうが数百円安かったです。さすがに1月の昼間料金は、はぴeタイムのほうが安かったですが、この逆転現象が続くのは2月か3月くらいまでかなと思っています。

 

プランを選ぶ際には、従量部分の料金だけでなく、基本料金にも注目しましょう。

 

電話で相談してみる

関電には、料金プランに関しての相談ができるフリーダイヤル のサービスがあります。何を隠そう私もそこへ電話して相談させてもらいました。

 

その時は、はぴeタイムか時間帯別電灯で迷っていたのですが、担当してくれた方によると、「実は時間帯別電灯のほうがおとくになるケースが多い」「はぴeタイムのピーク時電気代は本当に高くて曲者」とのことでした。

 

電話すれば無料で、家族の生活リズムに合わせたプランを教えてくれますので、制度を知り尽くしたプロに相談してみるのもありだと思います。

 

5.オール電化住宅での節電(節約)

 

ここからは、一般的に電気代が高いといわれるオール電化家庭の節電(節約)について考えていきましょう。

 

湯沸し器編

湯沸し器が使う電気の量は、気温と水温に影響されるので、人の手が調節できることは限られていますが、手立てが全くないわけではありません。

 

まずは、沸かす量の設定。うちは2人住まいなので、毎日の沸かす量を一番少なく設定しています。(機種によって違いはあると思いますが、うちの湯沸かし器は、多め・普通・少なめの中から選ぶことができます。)

  

我が家のお風呂の湯舟は150リットルくらいがちょうどいい量です。風呂好きの夫がたまに2回お風呂を入れるのですが、それでも他で使うお湯が余裕をもって残ります。

 

また、お湯が減ってきた時に水を足して沸かしなおすかどうかも選ぶことができます。沸かしなおしはお湯がなくなった時点でスタートするので、場合によっては昼間の電気料金が高い時間帯に始まってしまうこともあります。

 

うちでは、一番少ない量の湯沸しでも余裕をもってお湯が残ることが分かったので、継ぎ足し設定も切りました。

 

さらに、旅行や帰省で家を空けるときは、湯沸しを止めます。元栓から着る必要はなく、パネルからの操作で何日間止めるかを選べます。そうすることで期間中に湯沸し器がフル稼働するのを防げます。

 

湯沸し器はほっておくと知らない間にどんどん電気を使ってしまうので、設定をきちんと確認して、不必要なところで電気を使ていないか見直すことが大事だと思います。

 

深夜電力の使い方編

洗濯機や食洗器などの家電をすべて深夜の電気料金の安い時間帯に動かせたら理想なのですが、騒音や振動を考えるとなかなか難しいですよね。

 

うちでも、深夜の洗濯・乾燥は近所迷惑になると思い 躊躇しています。

 

食洗器は騒音、振動が大きくないのでタイマーをセットして夜中に回しています。唯一気になっているのは排水が流れる音です。とはいえ、排水のタイミングは最大で3回(各30秒ほど)なので、12時くらいまでであれば問題ないのではないかと思っています。

 

リビングのエアコンも朝の6時に入るように設定しています。エアコンは立ち上げにすごく電気を使うそうなので、6時から7時の深夜電力タイムを使ってリビングを暖める作戦です。

 

地道な節電編

もちろん、地道な節電も続けています。

 

照明をLEDにする。

 

使っていない場所の電灯をこまめに消す。

 

トイレのふたを閉めて、便座ヒーターの節電。

 

窓ガラスの防寒対策。

 

厚手のカーテンを2重にして冷気対策。

 

エアコン(暖房)の設定温度を下げる。

 

できるだけ同じ部屋に集まって、エアコンを複数の部屋つけない

 

などなど、色々と涙ぐましい努力を続けています(笑)

 

まとめ

電気代が高くなるといわれているオール家電ですが、頑張って