耳鼻科でのやさしい時間
こんにちは。
先日、息子のアルトの鼻声が気になったため耳鼻科に行ってきました。週末の午前診療ということもあって、40分ほどの待ち時間が発生していました。
息子は私の座っている隣で、三点倒立のような格好をしながら、「かっこいい?ねぇ、ママ?これかっこいい?」としきりに聞いてきます。持参した絵本2冊には、秒で飽きられてしまいました。
膝の上に座らせたり、飽きた絵本を無理やり見せてみたりして対応するも、結局は逃げられて効果はありません。
すると、斜め前に座っていた初老の男性が、「おい!」と低い声で息子を呼びます。
これは怒られるかもしれない。。。と緊張が走った次の瞬間。。。男性から差し出された手にイチゴの飴ちゃんが!
あまりにも暇を持て余している息子に、飴ちゃんをいただいてしまいました!ありがたや!
こんな時息子が「おっちゃん!ありがとう!」とか元気に行ってくれたら最高なのですが、彼はむしろ下を向いて恥ずかしがり屋さんモードが全開。。。
さっきまでの元気はどこよ!?そのしおらしさを、最初から見せておくれ!
息子が貝のようになってしまったので、私から丁寧にお礼を言って、飴をいただきました。
しかし、10分もたつと飴の効果も消え去り、再び私の隣で不思議なポーズを取り出す息子。
すると、また別の男性が私たち親子の方にやってきます。「まずい!これは絶対怒られる」と覚悟した私に、男性は微笑みながら新幹線のおもちゃを差し出してくれました。
なんと、またもや見ず知らずの方から息子に差し入れをいただいてしまいました。
「回転ずしでもらったおもちゃが、ちょうどカバンに入ってたから」と、素敵なハヤブサのチョロQを息子に渡すと、笑顔で戻っていかれました。
乗り物が大好きな息子は、いただいた新幹線を握りしめ、無事に待ち時間を乗り切ることができました。
このご恩、忘れませぬぞ!
息子はとっても多動なので、私がなだめすかしてじっとさせようとしても、どうしてもその場で動いてしまいます。昔と比べると、走り回らなくなっただけでも大進歩なのですが、一つの場所に居てもずっと動き続けているので、周りから見れば、まだまだ目立つ存在なのだと思います。
絵本やおもちゃなど家にあるものを持って行っても、すぐ飽きられてしまうので、病院など静かな場所では周りに迷惑をかけないよういつもヒヤヒヤします。
いつもは、待ち時間中の息子の行動にハラハラさせられる病院通いですが、今回は待合室に居合わせた方の温かい対応に、私の緊張も和らぎ心がほっこりしました。
本当にありがとうございました!