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大阪人が気になる京都のこと(ことば編)

こんにちは。

突然ですが私は大阪府に生まれ、大学を卒業するまで他の都道府県に住んだことがなかった大阪人です。

卒業後に仕事の関係で関東に赴任し、その後複数回、府県と国をまたぐ引っ越しをしました。

2018年にオランダから京都に引っ越してきた時は、大阪も京都も近いし似たようなもんでしょと思っていたのですが、実際に4年近く住んでみると意外と違いがあるものです。

今回は、そんな大阪人が感じる京都と大阪の違いのひとつ、「ことば」についてご紹介したいと思います。

 

まず、前提条件として大阪弁と京都弁は、かなり似ています。なので私も普段は普通に大阪弁で話しているのですが、周りの人はおそらく私が京都弁ネイティブだと思っているでしょう。

そんな空気を感じてしまうと「いえいえ、ワテは生まれも育ちも大阪でして。。。」とはなかなか言えず、曖昧な微笑みを浮かべたまま京都人のフリをしてしまうわけで。。。まるでミックスナッツのナッツの中に紛れ込んでいるピーナッツの気分です。

さて、京都弁と大阪弁は似ているとは言え、内心では物凄く気になっている違いがあります!

それは、「してはる」の使い方!

大阪ではこの言葉は、尊敬語なんです。標準語だと「していらっしゃる」的な言葉です。

でも京都では、敬語ではあるけれども丁寧語くらいの扱いで、「しています」的な意味になるんです。フランクな間柄でも使われるので「してるね」くらいの軽さかもしれません。

なので、「子供が学校行きはった」「犬がエサ食べはる」なんて言い方が普通に飛び交います。

これ、大阪人が聞くと、なんとも言えず面白い表現なんですよね。

大阪人なら、「子供が学校行きはった!?どこのお公家さんの子供かいな!」と心の中で思わず突っ込んでしまうはず。

「犬がエサ食べはる」も同様に「どんなお犬様飼(こ)うてるの?」と頭にハテナが浮かぶと思います。

先日、息子のアルトが、捕まえたダンゴムシを友達のお母さんに見せた時には、そのお母さんから「ダンゴムシ、丸まりはったねぇ」という言葉をいただきました。

私的には「ダンゴムシがお丸まりになられただと!?what!?」レベルの案件です。

京都ではこんな感じで森羅万象ほぼ全ての物事に「はる」をつけることが可能なので、大阪人的には常にツッコミセンサーが稼働してしまい疲れます。

でも、逆に「はる」を使わなかった場合は、「なんて野蛮な!下賎な大阪人め!」とか思われるのかもしれません。(考えすぎ)

そんな不安から、今日も「セミが鳴いてはるねぇ」とか言っちゃう私。まだまだ正しい「はる」の発動タイミングがつかめていないので、内心ドキドキしながらね。

はぁ。夏ですね。

それでは!