【防災と備蓄】被災へのざっくりした備え(後編)
前半では、災害備蓄品を用意するときに考えることを中心に書きましたが、後半では、我が家ではどんなふうに実践しているのかをご紹介していきますね。
前編はこちら↓
【防災と備蓄】被災へのざっくりした備え(前編) - 丁寧になんて生きられない!
あ、「ご紹介」とかドヤ顔で言っていますが、大したことはしてないです。根がガサツなもんで。
目次
我が家の備蓄品
上の写真が非常用持ち出しリュック(防災バック)で、下は備蓄用食料と日用品を保管しているストック箱です。
このほかにも、ペットボトルの水を必要量保存しています。
防災バッグの中身
自宅での被災生活を想定している我が家でも、防災バックの準備は一応しています。普段使っていない登山用のバックパック(30リットル)に、下の写真のような感じで防水パッキングしています。
入っているものは、
貴重品:小銭、身分証のコピー、キャッシュカード、ワイヤーロック
衛生用品:携帯トイレ、除菌ウェットティッシュ、マスク、爪切り、耳かき、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、生理用品
医薬品:消毒液、ばんそうこう、シップ、ひんやりシート、胃腸薬、整腸剤、痛み止め、風邪薬
衣類:下着、撥水ジャケット、ブランケット、フェイスタオル、ハンカチタオル
文具:はさみ、ボールペン、油性ペン、メモ帳、ガムテープ、結束用テープ、ジップロック、レジ袋、エコバック
食品:ビスコ、ティーバッグ
その他:軍手、ミニ懐中電灯
結構こまごまと入れているので、避難時には何が入っているのか100%思い出せない確信があるワタクシ。。。なので、内容目録のメモも一緒に入れています。あとはメモを入れたことを忘れないことを祈るばかりです。
食品は、このバッグに入れてしまうと取り出しにくくてローリングストックにならないので入れていません。スペースは残してあるので、状況を見ながらキッチンやストック箱の食料を入れて避難すればいいかなと思っています。
備蓄食料品
我が家はキッチン収納が限られているため、ローリングストックの一部をキッチンからほど近い涼しい場所に、箱に入れて保存しています。
中身:カレー類、シチュー類、どんぶり、パスタソース、クスクス、即席スープ類、牛肉大和煮物、キャンディー
よく使うパスタ、ツナ缶、シリアル、アンパンカレーなどは、キッチンの棚に保管しています。
妊娠してからは箱の中のレトルト食品にお世話になる機会が増えて、いい感じでストックがローリングしています。上の子の子育てに追われる2人目妊娠中も、ある意味緊急事態だと思う今日この頃です。
備蓄日用品
日用品も食品のストックと同じ場所に、箱に入れて保管しています。
中身:カセットコントのガス(3本)、携帯トイレ大用・小用:計60)、紙カップ(20)、紙ボウル(18)、湯煎できるビニール袋(1箱)、懐中電灯(2)、電池類(たくさん)、ラジオ(1)
この他、カセットガスコンロがキッチンにあります。普段は鍋に使っていますが、これがあれば災害でライフラインがすべて止まっても、コンロの火だけは確保できます。レトルト食品の湯煎や簡単な調理が可能になるので、頼もしい味方となってくれるでしょう。
特別な保存食はなくてもたぶん大丈夫
アルファ米とカンパン、食べたい?
全国のアルファ米&カンパンファンの皆さん、ごめんなさい。私は、非常時といえどもアルファ米とカンパンにそんなに惹かれません。。。
どちらも技術と味付けの進歩が素晴らしく、いろんな味があり、保存期間も驚くほど長い物が出回っているのは知っています。でも私は、非常時こそいつものご飯に近いものの方が、リラックスして食事を取れると思うんですよね。
というわけで、我が家は湯煎で食べられる普通のレトルト食品や冷凍食品をちょっと多めに用意している程度です。使った分は月に1回くらいのペースで買い足しています。
冷蔵庫の中の食材もお忘れなく
今まで散々、常温保存の備蓄食料品の話をしてきましたが、災害で停電中という状況を想定すると、実は冷蔵庫の中の食品から消費していかねばなりません!
我が家は、生協で牛乳・ヨーグルト・卵をまとめ買いしており、生野菜が苦手な息子用に、カボチャに煮付けやさつま芋のレモン煮などの真空パックも常備しています。食事の準備を一切したくないとき用に、レトルトハンバーグもチルド室に潜ませています。冷凍庫にもそれなりに住民がいるので、停電時にはこの子たちの避難も喫緊の課題です。
↑冷凍食品は保冷剤代わりにもなりそうですね。冷凍オムライスは、アイスノンの代わりにな。。。らないか(笑)
乳製品や冷凍食品は可能な限りピクニック用のクーラーボックスに移して、卵はゆで卵にしてしまう。フルーツ、トマトやきゅうりなどの野菜は常温でも1~2日は持ちますし、調理をしなくても食べやすいので、非常時のビタミン源として活躍していただくつもりです。
改めて見てみると、冷蔵庫の中の食品って結構ありますよね。これらをうまく活用できれば、うちの場合は常温の備蓄品は減らせるかもしれないなと、書きながら思いました(気づくの遅い)
備蓄日用品はレジャーにも転用
ちょっと不謹慎な言い方いなりますが、被災生活はキャンプなどのレジャーと共通する部分も多いと感じています。
例えば、懐中電灯やラジオはそのままキャンプに持っていけますし、携帯トイレのレビューを見ていると、キャンピングカーのトイレタンクを汚すのが嫌なので使ってますという人もいました。レンタルキャンピングカーでの家族旅行を夢見ている私にとっては、役立つアイテムになりそうです。
反対に、アウトドア用品を災害時に使うことで、被災生活の快適性をアップさせることもできるかもしれません。例えば、エアコンが使えない状態で真冬に被災した場合は、ポップアップテント(大きな公園などで家族連れがよく使っている簡易テントです)の中にみんなが集まって寝れば、寒い夜も多少は暖が取れるのではないでしょうか。
まとめ
ざっくりした性格の家族で構成される我が家では、こんな感じで災害に備えています。
特別な物を備蓄するのではなく、普段使いの物でどうやって災害を乗り切るかとか、備蓄品の中に普段の生活に中で役立つものはないかと考えていくと、結構楽しくなってきませんか?
備蓄品リストなどはネットで検索すればすぐに出てきます。でも、それがあなたと家族に本当に合っているのかはあなたにしかわかりません。
リスト通りに揃えておけば安心ということではなくて(さらに、リスト通りに揃えようと思うと、結構手間もお金もかかります)、被災して不安な時に何が欲しいかという視点に立ち返って準備ができれば、あなたと家族にとって必要な備蓄品は自ずと見えてくるのではないでしょうか?