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【防災と備蓄】被災へのざっくりした備え(前編)

3月に入ると、防災関連のニュースが増えますね。

 

私は阪神淡路大震災を実家の大阪で、東日本大震災を勤務先の東京で体験しています。幸いな事に、家の倒壊など大規模な被害は受けませんでした。でも、家具の転倒防止や、最低限の生活物資の備蓄がいかに大切かは、身を以って体験しています。

 

ですので、防災と備蓄に関しては、私にしては珍しく、割と意識してやっています。今回は、私のようなざっくりした性格(おそらく一般的にはズボラと呼ばれる部類の人)であっても出来るレベルの防災アイデアをシェアしたいと思います。

 

目次

 

被災状況をシミュレーションしよう!

災害の規模

災害というと「未曾有の災害」と言われるような、とにかく大きなものを想像しがちです。でも、実際は予算の面でも、準備にかけられる時間の面でも、未曾有の災害に個人で備えるのは難しいですよね。

 

ですので、私はどの程度の災害に備えておくのかは、予め自分で線引きをしてます。

 

もちろんその通りの規模の災害が来るのかなんて、誰にもわかりません。でも、そうすることで計画が立てやすくなりますし、何から手をつけていいのかわからない!という事態から解放されます。

 

例えばうちの場合は、

  • 自宅は比較的無事(屋根や壁が崩れたり、窓が割れて住めない状況ではない)
  • ライフラインは止まっている
  • 自宅での被災生活は3日程度

という状況を(勝手に)設定して準備しています。

 

被災生活の長さ

先ほども書いた通り、我が家では3日分の被災生活を想定して準備をしています。

 

これは、よほど大規模な災害でない限りライフラインは数日程度で回復すること、また、発災後3日もあれば、災害規模や復旧目処の情報はある程度入ってくることからです。

 

我が家は幼児がいて、もうすぐ赤ちゃんも生まれる予定です。そういった事情から、被災生活は出来るだけ自宅で送り、もしライフラインの復旧に3日以上かかりそうな場合は、一旦家を離れて、災害区域外に移るという想定をしています。

 

被災生活を送る場所

自宅での被災生活を想定している理由は、事前に避難所の生活を調べたところ、子連れで安心して利用できる環境の避難所がまだまだ少ないということがわかったからです。

 

例えば、子供が泣いたり騒いだりすると肩身が狭いとか、体育館の床に毛布をひいただけの場所に眠るとか、避難所生活が長引いた場合でも、避難所にベッドが届くまで1週間かかるとか、毎日冷たいお弁当だけだとか。。。知れば知るほど不安になる話しか上がってきません。

 

少しでも安心して快適に暮らすために避難するはずが、避難所自体がストレス源になりそうな気がするのです。

 

ですので、避難所は自宅の損傷が激しくて生活ができない場合のみ、1-2泊を限度に頼らせてもらうとして、基本的には被災地から出ることを第一に考えるほうが現実的かなという結論に至りました。

 

シミュレーション内容は十人十色

ここまで書いたシミュレーション内容は、あくまで我が家の場合です。

 

地域から離れられない事情のある方もいるでしょうし、豪雪地帯で街が孤立してしまうような災害を想定している方は、1週間自宅で自力で生き抜く備蓄を揃える必要があるでしょう。津波や洪水のリスクがある地域では、自宅での被災生活は考えられないかもしれません。

 

一番大切なことは、各家庭にとって現実的な方法で避難生活が送れるように、事前に考えておくことだと思います。急な災害に襲われ被災すると、身も心も疲弊します。そういった状況を想定して、無理しすぎずに避難生活が送れるように準備することが大切です。

 

必要な物とその数を割り出そう!

ライフスタイルに合わせて現実的に

私は、被災生活といえども基本的には日常生活の延長線上にある、と考えています。

 

ですので、食料に関しては出来るだけ普段からたべているものを用意し、日用品に関しても、被災生活を普段の生活レベルに近づけるために用意するという視点で準備しています。

 

準備時間やコストの面では、市販の防災バッグをぽんっと買ってしまう方がラクかも知れません。でも、保存期間が長いカンパンや食べたことのない缶詰類ばかりが入っている避難バッグで、実際に快適な被災生活(すごく変な表現ですが。。。)が送れるのかは疑問です。カロリーや栄養は摂れるかも知れないけど、いつもの生活との違いが大きすぎてしんどくならない?と思うのです。

 

ですので、備蓄品を考える時には、保存期間の長さや必要量だけでなく、「本当にそれが使いたいの?」「そんなに頻繁にそればかり食べられる?」という利用時の気持ちを考えて準備することも大切なんじゃないかと思っています。

 

置き場所のことも考えよう

先ほども書きましたが、私は被災生活も日常生活の一部(延長線上)と考えています。逆に考えれば、防災関連の物がクローゼットを占拠するほど、日常生活が被災生活への不安に支配されるのは、何か違うなと感じます。

 

例えば、家族4人で1週間分の備蓄を準備するとした場合を想定しましょう。

 

避難生活中に1日1人あたりに必要な水の量は3リットルというのが一般的なようです。そうすると、水の備蓄だけで84リットル必要という事になります。つまり、2リットルのペットボトルだと42本、一般的なウォーターサーバーのボトルだと7個分です。

 

日用品に目を向けると、携帯トイレの数も膨れ上がります。成人の1日のトイレの回数は4-6回らしいので、間をとって1人あたり1日に5個のトイレセットが必要としましょう。1週間だと140個の備蓄が必要です。小さい子供はもっと頻繁にトイレに行くと思うので、家族構成によっては備蓄数がさらに膨れ上がります。

 

ネットdw備蓄品の必要量を調べると、最低でも3日分、できれば1週間分と書いてあることがほとんどです。でも、その量を補完するのにどれくらいの場所が必要かということも意識しておく必要があると思います。

 

お金の準備も大切

災害への備えというと、「備蓄品を買う」「防災グッズをそろえる」といったように、事前にお金を消費して何かを準備するイメージを抱きがちですが、実際は被災中にもお金はかかります。

 

ということで、ある程度はお金の準備もしておくことが、とても大切だと思います。

 

ある程度はお金の準備もしておくことが、とっても大切です!(大事なので2回言いました)

 

というのも、防災や備蓄の情報を扱ったウェブサイトを見てみも、物の準備に関してのことがほとんどで、被災中にかかる費用についてはほとんど書かれていないからです。

 

被災中は、自宅や避難所で慎ましく過ごすからお金はかからないと思うかも知れませんが、避難所生活がどうしても合わなかった時にホテルに移ったり、車中泊になる可能性も考えられます。その際の宿泊費用やガソリン代の予算もある程度は準備しておくべきだと思います。

 

避難期間中全てをホテルで過ごすのは、予算的に無理でも、避難所の立ち上げから運営が整うまでの数日間など、期間を区切っての利用であれば可能な場合もあるのではないでしょうか。

 

旅行費用に貯めておいたお金を回そうとか、もしもの時に家計の中でどこからお金を捻出するかを考えておくだけでも、被災時の心配事が減ると思います。

 

ついつい熱くなって長くなってしまったので、残りは次の記事で書こうと思います。次回の後編では、実際に我が家が準備している備蓄品などを紹介していきます。

 

【防災と備蓄】被災へのざっくりした備え(後編) - 丁寧になんて生きられない!

 

読んでいただいてありがとうございました!