丁寧になど生きられぬ

ざっくり暮らす お気楽子育てライフ

親を慕う子供の気持ちを大切に守りたい

 最近、息子の気遣いが半端無いです。

 例えば、私が「トイレ行ってくるわー」と言ってリビングを出ようとすると、息子は私より先回りしてトイレのドアを開けてくれます。しかも、その時の言葉が「こちらどうぞぉ」(笑)

 そんな言葉、いつどこで覚えたんだい??

さらに、夫がゴミ捨てに行こうと玄関で靴を履いているとき、息子が近づいて行って、「よろしくお願いしますね〜」と言っている現場も目撃してしまいました。

 2歳児がゴミ出しするパパを見て、そんな言葉かけるもんなの!?「パパ、バイバーイ」くらいが関の山だと思っている私は2歳児をなめ過ぎているのでしょうか?

 それから、私はいつかキャンピングカーを借りて、家族でドライブ旅行をするのが夢なのですが、以前そのことを息子にも話したことがあるんです。先日乗り物図鑑を見ていた息子が、「ママ、これ好きでしょ?」とキャンピングカーを指すので「おー!よく覚えてたねぇ」と私が答えると、満足そうに「キッチンがあって〜、トイレがあって〜、ねんね(するところ)があって〜」と各部の写真を差しながら説明も加える息子。

 最初は覚えていた事を褒められたのが嬉しかったのかな?と思っていたのですが、その後1時間おきくらいにこの図鑑を持ってきては、私にキャンピングカーの説明をして、「ママ、乗りたいねー。楽しみだねー」と言ってくる息子。もしかして、自分が嬉しいんじゃなくて、私を喜ばそうとしてる!?

 2歳の息子はイヤイヤ期真っ只中でもあるのですが、同時に大好きな人に喜んでほしいという感情も育ってきてるのだな〜と思います。自我の芽生えとは、自他の区別とも言えるので、自分がやりたい事、好きな事を主張する一方で、他の人には他の人の好きなことや、やってもらって嬉しいことがあると気づいたということでしょうか。

 ただ、親が喜ぶからという理由で、色んな言葉や行動を覚えていく息子を見ていると、少し心配にもなります。というのも、私自身、親の顔色をうかがいながら過ごす子供時代を送っていたからです。

 私の両親、特に母親は、責任感と正義感が強い立派な人である一方、深淵なるダークサイドも持ち合わせている人でした。子供が自分の思い通りに動かないとすぐ体罰。アドバイスという名の超絶否定的コメント。自分の考えと違う子供の意見は風のようにスルー。だから私は、母の期待にそえないと母から嫌われてしまうという不安を抱えて、子供時代を過ごしていました。手を上げられても、軽んじられても、私にとっては大好きなお母さんだったんです。

 でもそうしているうちに、本当の自分の考えとか気持ちがわからなくなっていって、辛い時期もありました。親に好かれたいと思って行動する一方で、ありのままの自分を見てくれない親への怒りも感じていて、その複雑な感情をどうすればいいのか自分でもわからなかったのです。結果、30歳を過ぎても親との関係性や距離感に悩んでいましたし(長すぎる反抗期w)、未だに実家に帰ると落ち着きません。

 私自身がそんな思いを抱えて生きてきたので、息子には絶対に同じ思いをさせたくありません。だから、親を喜ばせたいという息子の気持ちは大切に受け入れつつ、そこにつけ込んで自分に都合よく息子を動かすことだけは、絶対にしちゃダメだなと感じる今日この頃です。

 まあ、息子は現在、イヤイヤ期絶賛継続中なので、私のヨコシマな気持ちがつけ入るスキなんて今のところありませんがw